スリットカメラQ&A

以下の項目のいずれかをクリックすると、該当するQ&Aに移動します。

 1 スリットカメラの原理
 2 着順判定カメラとの違い
 3 つなぎ写真とスリット写真との比較
 4 流し撮り写真とスリット写真との比較
 5 手作りスリットカメラの紹介 更新(H24.8.15)
 6 使用レンズによる写り方の違い
 7 スリットカメラの撮影方法 更新(H23.11.23)
 8 駅ホーム撮影
9 斜め撮影
10 スリットカメラ撮影時の失敗
11 スリットカメラの撮影技術の変遷
12 私のスリットカメラ歴
13 逆方向の列車の撮影

 スリットカメラとは、どのようなカメラですか。また、どこで購入できますか。
Answer

スリットカメラの原理

 スリットカメラは、カメラのレンズとフィルムの間にスリットという細い隙間を設け、撮影中にフィルムを巻き続けることで、カメラの前方を通過する被写体を1本のフィルムに連続的に撮影することのできるカメラです。スリットカメラの構造や原理についてもう少し詳しくお知りになりたい方は、左側の「スリットカメラの原理」をクリックしてください。また、このようなカメラは一般に製造市販されていないので、自作しました。
 一般的定義は、『ウィキペディア(Wikipedia)』を参照してください。

 ウィキペディア「スリットカメラについて」2008年11月24日 (月) 00:59 (UTC) の投稿は、このWebページの作成者によるものです。
 「存続」の決定をいただきありがとうございました。

 スリットカメラといえば、競馬、競艇等のレースの写真判定に使われる着順判定カメラが有名ですが、鉄道車輌を撮影するスリットカメラとはどう違うのですか。
Answer

着順判定カメラとの違い

 競馬場等で使われる着順判定カメラはゴールライン上を通過する競走馬等を時計と連動しながら撮影するもので、言わばゴールライン上の画像を時間とともに記録するものです。これに対し鉄道車輌を撮影するスリットカメラは、時間は問題でなく車輌の側面を鮮明に撮影することを目的としています。具体的なイメージをご覧になりたい方は、左側の「着順判定カメラとの違い」をクリックしてください

 一般のカメラでパノラマ写真のように列車を横から分割して写しプリントを横に繋げることで同じような写真が撮れませんか。
Answer

つなぎ写真とスリット写真の比較

 確かにそのような方法で似たような写真を撮ることができますが、プリントを接合するとき左右の画像がうまくつながらなかったり、走行中の列車は撮影が困難などの問題があり、また、接合した写真もスリット写真とは同じにはなりません。詳しくは左側の「つなぎ写真とスリット写真の比較」をクリックしてください。

 一般のカメラによる流し撮り写真とスリットカメラにより撮影した写真との違いを教えてください。
Answer

流し撮り写真とスリット写真の比較

 両方のカメラで列車の先頭部を撮影し、その部分をプリントアウトした場合両者の違いはなかなかわからない場合があります。しかしよく見ると流し撮りの場合、背景が完全に流れて写ることはありませんが、スリット写真の場合は完全に背景は流れてしまい写らないのが特徴です。詳しくは左側の「流し撮り写真とスリット写真の比較」をクリックしてください。

 どのようなスリットカメラを自作したのか教えてください。
Answer

手作りスリットカメラの紹介

 自作カメラといってもすべて部品を手作りしたわけではなく、中古のカメラを利用してスリットカメラに改造しました。詳しくは左側の「手作りスリットカメラの紹介」をクリックしてください。

 カメラのレンズには、広角、標準、望遠等のレンズがありますが、スリットカメラを使って撮影する場合、どのような焦点距離のレンズを使えばよいのですか。
Answer

使用レンズによる写り方の違い

 列車を同じ大きさに撮影するのであれば、広角レンズの場合に比べ望遠レンズを使ったほうが、列車からかなり離れることができます。スリットカメラでは走行中の列車を撮影するため、列車からより離れたほうが通過列車の振動によるカメラぶれなどの影響を受けにくくなります。また、望遠レンズを使用したほうが列車側面をより鮮明に撮影することができます。この点について詳しくは左側の「使用レンズによる写り方の違い」をクリックしてください。なお、列車との撮影距離を自在に調整できることからズ−ムレンズがとても便利です。

 スリットカメラで撮影する場合、撮影準備にはどのくらいの時間がかかりますか。
Answer

スリットカメラの撮影方法

 スリットカメラで列車を撮影する場合、一般のカメラのようにすぐ撮影できるわけではありません。まず三脚を立てカメラを固定し、レンズの方向を上下左右に調整し、配線等を接続し、モ−タ−が動くことを確認したりします。この作業に10〜15分ほどかかります。より具体的な撮影方法について詳しくは左側の「スリットカメラの撮影方法」をクリックしてください。
 なお、今まで昭和50年代の撮影方法を掲載していましたが、現在と大分異なるので現在行っている方法についても併記して掲載いたしました。

 走行中の列車から駅のホームを撮影する方法について教えてください。 
Answer

駅ホ−ム撮影

 駅のホ−ムについては、複々線で通過駅のある区間などで通過列車からホ−ムを撮影するのですが、なかなかできにくい撮影なので最近はあまり行っておりません。詳しくは左側の「駅ホ−ム撮影」をクリックしてください。

 スリットカメラの撮影方法には、真横から撮影する方法と斜めに撮影する方法がありますが、どのような効果がありますか。
Answer

斜め撮影

 列車を真横から撮影する場合に比べて斜めに撮影したほうが、画像がより立体的に表現できるというメリットがあることから斜め撮影を行うことが多くなっています。詳しくは左側の「斜め撮影」をクリックしてください。

 スリットカメラの撮影というのは難しいと思うのですが、どの程度の成功率があるのですか。
Answer

スリットカメラ撮影時の失敗例

 スリットカメラの撮影は、成功より失敗例のほうがはるかに多いのです。失敗の原因も単にフィルム巻取り速度が合わなかったというものでなく、撮影タイミングの遅れ、露光過不足、カメラブレ、電気系統の故障、上下の撮影範囲の設定ミスなどなどいろいろあり、失敗フィルムの山ができてしまいます。詳しくは左側の「スリットカメラ撮影時の失敗例」をクリックしてください。

 スリットカメラの撮影画像は、昔撮影を開始した頃のものと現在のものと違いがあるのですか。
Answer

スリットカメラ撮影技術の変遷

 スリットカメラの画像は、30年以上前の撮影開始当時に比べ、その後にカメラの改造を重ねることで次第に改善されています。昔の撮影画像など撮影技術の改善点などお知りになりたい方は、左側の「スリットカメラ撮影技術の変遷」をクリックしてください。H22.8.7更新

 どのような経緯でスリットカメラの撮影を始められたのですか。
Answer

私のスリットカメラ歴

 昭和40年代にテレビ番組でスリットカメラの画像を見てから鉄道車両撮影への応用を考えついたのですが、果たして実現可能なものか疑心暗鬼でした。詳しくは左側の「私のスリットカメラ歴」をクリックしてください。 

 スリットカメラでは設置するカメラの向きで撮影できる列車の方向が決まりますが、もし逆方向の列車を撮影するとどのように写りますか。
Answer機関車の行方  本来撮影する列車の移動方向と逆方向の通過列車を撮影すると、私のスリットカメラではスリットの幅が1mmほどあるため、撮影された列車の画像はかなりブレて写ります。詳しくは左側の「機関車の行方」をクリックしてください。

                      


スリットカメラ鉄道写真館: Slit camera and Railway Photo Library