列車側面を撮影する方法の1つとしてパノラマ写真のように被写体を分割して撮影し、
後から画像ソフトを使って横につなげて元の形に復元する方法があります。
 下の写真は発車ベルが鳴って動き出した急行形165系のサロ165グリ−ン車を反対
側のホ−ムから撮影地点を移動せず撮影した例です。
 線路の標識など同じ物がいくつも写っていますが、これは同一地点で撮影したことによ
るものです。
 この撮影例では分割撮影した列車を無理やりつなげましたが、遠い景色の多いパノラマ
写真と違い列車側面をこの方法でつなげるのは、かなり無理があるようです。

昭和53年4月撮影:大宮駅構内にて


 さて、スリットカメラで撮影するとサロ165グリ−ン車は下の写真のようになります。
 スリット写真の場合には、普通のコマ撮りの写真と違い画像が1本のフィルムに連続
して写っているため、スキャナ等で読み取ることにより容易に横長の画像を得ることが
できます。
 この写真の場合、列車は画面右から左に走行していますが、車両を真横でなく少し右
方向斜めに撮影しています。
 前のつなぎ写真では横につなげる関係から必ず真横から撮影しなくてはなりません。
 もし少しでも斜めに撮ると、ほとんどつなげることができなくなります。

昭和53年4月撮影:東北本線 久喜−栗橋間


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