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特急ひばりはこれを撮影した昭和50年代当時は東北本線の主力特急で多いときは1時間単位で走ってきました。そのためスリットカメラで撮影した特急の中で一番数が多いのですが、この撮影のときは運悪く反対側の線路を長いタンク列車がすれ違いに通過したのです。タンク車は電車などと比べタンクの胴体が大きいため、いつもは床下機器の間を通して見える反対側の景色もすべて覆い隠してしまう感じです。そこで画像全体が暗くなってしまったので、失敗作としてお蔵入りしていたものです。特急「ひばり」は昭和40年10月東北本線の盛岡までの電化にあわせて上野-仙台間に誕生しました。最盛時には一日15往復が設定され東北線を代表する特急でしたが、昭和57年6月の東北新幹線開業により同年11月に「ひばり」は廃止されました。その「ひばり」の名称も東北新幹線に引継がれず消えていきました。昭和53年8月 東北本線野木駅付近昭和54年夏撮影 エクタクローム200 |