JR東日本は平成3年の成田空港と都心を鉄道で直結するルートの開業にあわせて、東京と成田空港を結ぶ空港アクセス特急として253系を開発しました。当初編成はグリーン車1両と普通車2両の3両編成を基本としていました。その後、平成5年には中間車が増備され、グリーン車1両と普通車5両の6両編成に変更されました。更に、平成14年に増備された253系は、武蔵野線に投入された205系より発生した主電動機や主制御器を流用していて、200番台に区分されています。また、普通車の座席はリクライニングシートに変更されました。さらに、3両編成に連結されていたクロ253-100については開放室が普通車に変更されたため、形式がクロハ253となりました。今回アップした編成はこの改造されたクロハの3両編成と6両編成をあわせた9両編成の成田エクスプレス5号です。京成のスカイライナー1号は池袋発の成田エクスプレス1号と成田空港駅に同着ですが、この成田エクスプレス5号は同じく京成スカイライナー5号よりも5分早く成田空港に着きます。さて成田高速鉄道の2010年度開業にあわせて京成の新型スカイライナーがお披露目されたり、253系に替わるJRの新型成田エクスプレス259系もその姿をあらわしましたが、253系は来年6月ぐらいまでにすべて259系に置き換えられる予定です。平成21年5月撮影:N'EX成田空港行、9両編成、川口駅北側陸橋付近