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「華」は12系和式客車「なごやか」が老朽化したことによる置き換え用として485系電車をベースに改造して製作されたもので、平成8年4月より営業運転を開始しました。前面が丸みを帯びた形状で落成時より小山車両センターに配属されています。客室は木目調でシンプルなデザインとされ、長時間の乗車でも快適に過ごせるように掘り炬燵構造が採用されましたが、目的に応じて床をフルフラットにすることが可能なように、昇降装置を内蔵しているとのことです。通路と座敷は分離されていないのですが、通路側には窓下に上蓋式の荷物入れを設けていて、上蓋は腰掛けることが可能な構造となっています。また、利用者は一度靴を脱いだら他の車両へ靴を脱いだままで移動可能とするように、畳の下にスライド式下足入れが設置されています。この点、以前の和式客車では、室内に下駄箱を立てて乗客の靴などを入れているため、下駄箱等が外から見えていました。平成22年5月、川口駅付近にて撮影 |