平成20年3月に引退する和風客車ゆとりのラストランが2月24日から始まりました。24日は「さよなら両毛号」、3月1日が「さよなら磐梯号」、3月2日が「さよなら奥利根号」、3月8日と9日が「さよなら踊り子号」です。今回の撮影はこのうち3月1日の分です。お座敷列車「ゆとり」の前身は、昭和58年に国鉄初の欧風客車として14系客車を改造した「サロンエクスプレス東京」です。「サロンエクスプレス東京」は、ジョイフルトレインの原点とも言うべきもので、ジョイフルトレインとしては初のブルーリボン賞(昭和59年・第27回)も受賞しています。その後、平成9年にはお座敷列車として改造され、名称も現在の「ゆとり」になりました。編成の両端には展望室が設置され展望を楽しめるお座敷列車として長らく活躍しました。牽引するEF65-1118号機は先代のレインボー機EF65-1019号機の後継車として平成9年に登場しました。このEF65-1118は、同じくこの3月のダイヤ改正で廃止される寝台急行「銀河」も牽引している機関車です。「ゆとり」はお座敷列車だけあって、それぞれの客車ごとに下駄箱に入っている乗客の履物がよく見えます。Kodak Gold100フィルム使用、F8: 川口駅北側陸橋付近にて