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12系客車は、それまで寄せ集めで編成されていた旧型急行用客車の置き換え用として昭和44年から53年まで合計603両が製造されました。そこで車内は、国鉄時代の急行形の標準である向かい合わせのクロスシートが並ぶスタイルとなっています。編成の端に連結されているスハフ12形の床下には5~6両分の冷暖房用の電源をまかなえるディーゼル発電機が搭載されています。このため暖房用の蒸気源や電源を持たない貨物列車用の機関車での牽引も可能となっています。先頭の機関車の画像が一部消えていますが、これは撮影時のトラブルによるものなので、ご容赦願います。12系客車は写真のように臨時列車や団体列車として使われました。この臨時列車は修学旅行専用の臨時列車のようです。小生の頃は「ひので」など155系電車でしたが、昭和50年代ではEF58+12系で東海道から日光方面へこのようなかたちで修学旅行用の臨時・団体列車が運行されていたようです。12系客車は国鉄民営化後はその大部分が廃車となっていますが、JR東日本とJR西日本に一部残っているようです。昭和53年8月、東北本線野木駅付近で撮影、コダクローム使用 |