211系は昭和61年に113系や115系の後継車両として205系を基本に設計された近郊型車両です。現在、東海道線をはじめ、高崎線、宇都宮線、総武線等の首都圏の各線区で活躍中です。高崎線、宇都宮線の211系が1000番台と3000番台であるのに対し、首都圏の東海道線では0番台と2000番台が使われています。0番台は1000番台と同じくセミクロスシート車であるのに対して2000番台は3000番台と同じくオールロングシート車です。写真の211系の編成は、1号車から10号車までが0番台で、編成の中に2階建てのグリーン車を2両連結していて、11号車から15号車までが2000番台です。現在、東海道線と高崎・宇都宮・常磐の各線が近い将来相互乗り入れする工事が進められていますが、相互乗り入れが実現する頃には211系は廃車や他線区に配転されるなどして相互乗り入れの各線から姿を消すといわれています。平成20年12月　普通「熱海」行きを戸塚駅付近にて撮影