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寝台特急北陸号は、平成22年3月13日をもって多くの人に惜しまれながら廃止となりました。北陸号は、昭和50年に首都圏と北陸を結ぶことを目的として誕生した寝台列車です。運転区間は上野-金沢を上越線経由で結び、運転距離は500Km余でブルートレインの走行距離としてはわが国で最短距離です。写真の牽引する機関車はEF64ですが、牽引する区間は高崎線、上越線までで、その先はEF81形電気機関車が牽引します。この列車の特徴は個室が多いことです。平成11年3月のダイヤ改正以前は14系客車を12両連結していましたが、ダイヤ改正後は現在の8両編成となりました。その内訳は、「シングルデラックス」A寝台1両、B寝台には「ソロ」3両の個室車両が連結され、それ以外は2段式B寝台車両となっています。上りの北陸号は上野に早朝の6時19分に着きますので、日の出が早い5~7月でないと暗くて撮影できません。終点の上野駅まで残り10分余りなので、後ろの方の車両では通路側の窓の下にある折りたたみ式の座席に腰掛けて、通路に出て煙草をふかしたり、外の景色を眺めたりしている乗客の姿が多く見られます。長い間親しまれてきた寝台特急北陸ですが、平成22年3月のダイヤ改正で惜しまれながら廃止となりました。平成20年7月、川口駅北側にて撮影 |