EH500型機関車は、2車体永久連結で動軸8軸という巨大な機関車です。機関車の側面に「ECO−POWER金太郎」という愛称がついています。従来からJRの在来線は直流電化、交流電化、青函トンネルという複雑な線路条件のためEF65、ED75、ED79等多くの機関車を交換しながら運行してきましたが、EH500型の登場で首都圏から北海道へのルートを機関車交換無しで1両の機関車で直通運転することが可能となりました。しかもこのEH500型機関車は50Hz/60Hz両用なので、60Hz帯の西日本のJRでも運転できる性能を持っています。コンテナ列車に搭載されるコンテナのサイズは大小いろいろあります。写真のコンテナ貨車はコキ100系といいますが、この貨車のコンテナを載せる台の長さは約60フィートあるようです。そこで最もポピュラーな12フィートコンテナだと1貨車に5個搭載することができます。次に15フィートだと4個、20フィートだと3個、30フィートだと2個搭載できます。このコンテナ列車にはクールコンテナがいくつも搭載されています。鮮魚類や新鮮な野菜などトラックよりも振動が少なく高速輸送できるようです。排ガスなどの環境問題や速度制限などの諸問題によりトラック輸送にかげりが見えてきたのに対し、特に長距離輸送に対しては鉄道がクリーンな輸送手段として見直されています。このコンテナ列車は20両編成だったと思いますが、今回の撮影では申し訳ありませんが、36枚撮りフィルムでは入りきれず残り5両ほど後ろの貨車が撮影されていません。平成19年5月、川口駅北側陸橋付近で撮影