JR東日本では、国鉄時代に導入した電気検測車クモヤ193系、クモヤ443系、軌道検測車マヤ34形などにより各種検測を行ってきましたが、これら老朽化した車両にかわるものとして、また、別々に行っていた検測を統合するために新たな在来線用電気軌道総合試験車を導入することになりました。そこで平成14年に新製されたのがE491系電気軌道総合試験車です。車体は先に登場した新幹線の試験車「East-i」E926形のコンセプトを踏襲し、白い車体に赤のカラーリングとし、その愛称も「East-i・E(イースト・アイ・ダッシュ・イー)」となりました。3両編成で上野方よりクヤE490、モヤE490、クモヤE491で、車体長は中間車が20mなのに対し、両端の車両長は21mです。屋根高は中央本線の狭小トンネル走行と屋根上搭載器の大きさを考慮して3980mmと低くなっていて、JR東日本管内の全ての在来線電化区間を走行することができるようになっています。この写真はJR川口駅近くで大宮方面に向かうときを、左端の写真のように一般のカメラで撮影し、その後、東京方面に戻ってきたときにスリットカメラで撮影したものです。