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山手線の205系は平成17年4月をもって全車引退しましたが、引退後の行き先については、仙石線ばかりでなく京葉線、埼京線、南武線、横浜線、武蔵野線など様々です。仙石線はそのなかで最も遠い転出先で、全て中間車が転用されています。仙石線は全て4両編成で、中間車を先頭車化したりトイレの設置、ドアの半自動化など耐寒工事も行われています。仙石線にはこれ以前は103系の4両編成が活躍していましたが、205系3100番台はこれを全て置き換えるために導入されました。さて山手線のスリット写真の第29編成のなかで4号車から7号車までの4両が仙石線へ転用されています。このうち4号車(サハ205-58)と7号車(サハ205-57)については先頭車化工事が行われ、同編成の中間電動車2両と組み合わせられてM12編成として仙石線で活躍しています。このM12編成は、今回被災を免れていますが、東京ミレナリオの車体広告電車として以前からアップしている第26編成の中間電動車(5号車:モハ205-77、6号車:モハ204-77)2両については、埼京線からの転用車両と組んでM9編成として仙石線で活躍していましたが、野蒜駅で津波に遭遇し大破したため解体されました。なお、野蒜駅ですれ違って高台で難を免れた「奇跡の電車」M16編成については、山手線の第7編成の中間車が使われておりますが、以前スリットカメラでは撮影しておりませんでした。このM16編成については、しばらく放置状態が続いておりましたが、その後平成23年12月8日に大型クレーンで吊り上げられ、1両ずつ大型トラックにより車両センターまで陸送されたようです。メニュー中央部をクリックして現れるコマ写真の205系3100番台は被災した編成ではありませんが、大震災の3ヶ月余り前に本塩釜駅や小野栄駅で撮影したものです。 平成12年6月、スリット写真撮影 新大久保駅付近 内回り新宿方面行きを撮影 |