23000系は、「伊勢志摩ライナー」(略称:ISL)の愛称を持つ特急型電車です。平成6年4月にオープンした志摩スペイン村への大阪・名古屋方面からのアクセス輸送用として、同年3月のダイヤ変更時から登場したものです。また、平成6年に社団法人日本鉄道建設業協会ブルネル賞を受賞しています。23000系は、平成5年から7年にかけて6両編成6本(36両)が近畿車輛で製造されました。車体デザインと形状は21000系「アーバンライナー」のイメージを受け継いだ流線型の前面形状で、フロントガラスは大きな曲面ガラス2枚で構成されています。側面窓は連続ガラスの外はめ式ですが、特に前から2両目のモ23200形の側面は縦1m×横2mの大きな窓となっています。上半分が太陽のイメージで黄色、下半分が白、裾は砂浜をイメージしたベージュが塗られ、境目は海をイメージした青の細い帯が引かれています。先頭車部分がかなりボケているのは、シャッターレリーズを掴むときに手が滑ってしまい、列車の接近時にシャターを押すタイミングがだいぶ遅れたためです。平成23年1月29日、近鉄京都線、興戸-新田辺間で撮影