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東北新幹線のなかった時代、東北本線は東海道・山陽本線と同様に多数の特急・急行が行き交う賑やかな路線でした。現在では、やまびこは東北新幹線の列車名称のひとつになっていますが、やまびこが最初に誕生したのは、昭和34年2月です。当時は東北本線のローカル的な列車でしたが、東北本線が盛岡まで電化されることにより昭和40年10月のダイヤ改正で上野-盛岡を結ぶ電車特急として本格的に運転が開始されました。昭和42年10月から48年4月まで、東海道新幹線との乗り継ぎ利便を図るために1往復が東京まで乗り入れることになりました。当時は東北新幹線が出来る10年以上前なので、その頃は上野駅から東京駅まで線路がつながっていた時代でした。同じ東北本線の代表的特急である「ひばり」の本数に比べると本数は少ないですが、それでも最大で1日5往復まで増便されました。昭和57年6月に東北新幹線の大宮~盛岡間開業により、東北新幹線の列車名称に抜擢された代わりに東北方面の特急としては最も早く廃止されました。昭和53年4月2日、上野行、東北本線久喜-栗橋間にて撮影、コニパンSS |