811系電車は、JR九州の交流近郊形電車で北九州・福岡大都市圏の快速列車の増発と421系の置き換えを目的として平成元年から平成5年まで4両編成28本(112両)が製造され、元年7月に開催されたアジア太平洋博覧会「よかトピア」の開催にあわせ、デビューしたものです。全車南福岡車両区に配属されています。編成は八代方からクハ810形 - サハ811形 - モハ811形 - クモハ810形の4両固定編成です。このスリット写真はPM106編成とPM109編成の8連です。また、100番台は、平成3年7月15日のダイヤ改正を機に製造されたマイナーチェンジ車で、扉寄りにある座席が固定式に変更したことで扉周辺の空間が拡がり混雑時の乗客の流動が改善され、定員が増加しましたが、座席数は変更されていません。またつり革も増設され、0番台より座席の厚みが薄くなりました。サハ811形のみの番台区分で、201, 202の2両が存在しますが、202はPM106編成に組み込まれています。この2本はクハ810形と合わせて編成中に2箇所のトイレを有しています。また従来の近郊形電車には設置されていなかった大形くずもの入れが車端部(先頭車1箇所、中間車2箇所)に設置されています。赤間駅付近にて北側側面を撮影