平成17年から都営新宿線に久しぶりに10-300形という新型の車両が導入されました。10-300形には1編成の全車両が新造された通常の10-300形と前後の先頭車両のみが新造車両で、中間の6両は古い10-000形の車両を組み込んだ10-300R形と呼ばれる一風変わった編成があります。このような編成になったのは新型車の導入コストを抑えるため旧型車両の比較的経年の若いステンレス製の車両を組み込むという手法をとったためです。ちなみに形式番号の後につけられたRは(Replace)既存の車両と置き換えるという意味の頭文字をとったものだそうです。10-300形はこのR形を含め平成18年度中に18編成導入されます。撮影当日は雲ひとつない空で日差しが強かったため、日差しがだんだん西に傾くにつれ車体側面が鏡のように反射するようになり、ついに車体が光って撮影できなくなりました。スリットカメラで撮影する場合、いったん撮影場所でカメラをセットしてしまうと、カメラのアングルを容易に変更することができないのが難点です。平成18年1月、稲城-若葉台にて撮影。