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以前は秋田新幹線「こまち」にはE3系の車両が使われていましたが、平成25年3月から低騒音化、高速化を図るためにロングノーズの先頭形状をしたE6系が導入され平成26年3月には24編成の全車両の入れ替えが完了しました。このスリット写真は盛岡駅を発車して在来線に入ってから一つ目の大釜駅近辺で撮影しました。この「こまち21号」は東京から盛岡までは17両編成で、このこまちの後ろには10両編成の「はやぶさ」が連結されていて、盛岡で切り離されます。分離後の「こまち21号」は、17号車から11号車までの7両編成で在来線を利用して秋田を目指します。この7両編成のE6系はシングルアームパンタグラフ(PS209)を2基装備していますが、走行中は新幹線と在来線両区間を通じて進行方向で後ろ側1基のみを使用して走行しているようです。新幹線をスリットカメラで撮影するのは今回が初めてです。新幹線の高速軌道上では盛岡まで最高速度320Kmで走行している車両ですが、広軌化された在来線上であれば100Km前後に速度を落とすため十分撮影できます。また、スリットカメラでは車両以外映らないためわざわざ秋田方面まで行かなくても、より近場の撮影場所があれば良いので、今回はひと駅目の大釜駅の秋田寄りの田園地帯で撮影しました。撮影場所の背景にはちょうど正面に雪を頂いた岩手山が見えました。編成の前後には流れる背景が見られますが、その中に白い帯が見られるのは岩手山の頂上付近の雪が写ったものです。1ヶ月ほど前に別のこまちに乗車してこの撮影地を通過していますが、新幹線の車両全体をこのように間近に見たのは初めてで、スリット写真ならではの醍醐味をご堪能ください。 |