昭和30年代には国際的観光地の日光への旅客輸送をめぐって当時の国鉄は東武鉄道に対抗して最新鋭のディーゼルカーを導入したり、日光線電化後は特急電車並みの設備を持つデラックスな準急「日光号」として157系電車を投入しました。競争の結果、軍配は東武鉄道側に上がり、その後157系は急行に格上げされましたが、昭和44年には当時急行形電車の代表格となりつつあった写真の165系の電車に置き換えられました。ところが急行型電車165系を使ったこの列車は当初急行電車と思っていましたが、この画像をツイッターにアップしたところ側面の行き先表示幕に急行表示がないことやグリーン車に立っている乗客が見られることから急行ではなくて普通列車であることが分かりました。急行の場合グリーン車は全席指定なので立っている乗客がいないはずなので、これは普通列車で空席となるのを待っている姿ではないかということでした。昭和52年5月 東北本線 久喜駅付近にて撮影、ネオパンF