E531系は、常磐線近郊型電車として運用されている403・415系鋼製車の老朽化に伴う置き換え用及び平成17年8月に開業した「つくばエクスプレス」への対策としての運転速度向上を目的に、E501系やE231系のノウハウをベースに開発されました。平成17年3月に基本10両と付属5両の最初の編成が落成し、同年3月16日から公式試運転を開始され、7月9日のダイヤ改正から12編成90両(基本編成6本60両・付属編成6本30両)が営業運転を開始しました。その後も増備が続けられ、平成19年3月18日ダイヤ改正より上野発着の403・415系・E501系の中距離電車運用をすべて置き換え、普通列車(上野〜取手間は快速と案内)と特別快速の全列車が同系列による運行となり、同時にグリーン車の営業も開始しました。現在、勝田車両センターには基本10両編成22本220両、付属5両編成16本80両の計300両が配置されています。基本編成のうち4両と、付属編成のうち3両はセミクロスシート、その他はロングシートで、ドアは半自動機能を備えており、車外スピーカによる案内ができるようにしています。平成19年5月、藤代駅付近にて撮影