平成16年10月の新潟中越地震の影響で、寝台特急列車「あけぼの号」をはじめ金沢方面の寝台列車「北陸号」や夜行急行「能登」、新潟方面を結ぶ「ムーンライトえちご」など上越線の長岡を経由する列車の運休が続きました。上越新幹線をはじめ復旧に全力が注がれましたが、その甲斐あって平成16年12月末頃には、在来線も一部単線区間ですが、運転が開始されました。さて寝台特急列車「あけぼの号」は通常朝7時頃に上野駅に到着するのですが、今まで撮影した「あけぼの号」のスリット写真はすべて川口駅付近でほぼ定刻どおりの時間に撮影したものです。定刻どおりだと6時40分過ぎの通過なので、冬の早朝ではまだ日が上がらず薄暗い状態でほとんど撮影はできません。この写真は薄曇の日でしたが、平成13年2月に北国の天候の関係で3時間近くも大幅に遅れてやってきたときの「あけぼの号」を撮影したものです。さて、寝台特急「あけぼの」号ですが、地震により一部単線区間となっていた場所が複線運転できるようになったことから、平成17年3月25日から運転再開されました。