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12200系は昭和42年に登場した旧形式12000系の改良増備車で、44年から51年まで中間車も含め166両が大量に製造され、現在に至るまで近鉄特急の最大勢力となっています。昭和39年に開業した東海道新幹線に利用者を取られることで、それまで近鉄の看板であった大阪と名古屋を結ぶノンストップ特急は大きく乗客が減ることとなりました。そこで、この系列の12000系はサービス面を改良することで、特急利用者の回復を目指すとともに、利用者が少ないことを考慮して、短編成での運行も考慮した設計となりました。また、車内にスナックコーナーを設置してたためスナックカーとも呼ばれています。12000系は平成になり廃車されましたが、12200系も短編成化され、また、一部廃車が始まっています。写真は、京都線の新祝園−狛田間で線路の西側から京都行き特急電車4両編成を撮影したものです。2両編成の12200系の後ろに続くのは、2010年にローレル賞を受賞した22600系ですが、近鉄特急は短い2両編成のものが多いので、写真のように新旧の車両を連結して運用することもあるようです。さて、こうして編成を眺めていると日の当たる窓側の乗客の皆さん、気持ちよさそうに寝ている方が多いですね。私も撮影の帰りに奈良から京都まで日の当たる窓側の席に座りましたが、途中で寝てしまいました。平成22年4月25日撮影 |