湖西線に撮影地を探しに行って参りました。



 実際現地を見て知ったのは、築堤がかなり高かったことや傾斜地を登っても線路と同じ高さまで達するには100m以上線路から離れなければならず、その位置でスリットカメラで普通に撮影するためには500mm以上の超望遠レンズが必要で、私の持っている機材では到底撮影できないことがわかりました。次の写真は傾斜地の途中から実際にデジカメで列車を真横から撮影したものです。このときの使用レンズは35mmフィルムカメラで200mm程度のものでしたが、撮影した列車が複線の向こう側の線路のため車輪下部が手前のレールにかぶっていて、まだ高さが足りない感じです。



    2010/12/26() 午前 0:00

この撮影場所で探し回りましたが、普通にスリットカメラで撮影する場所は見つかりませんでした。インターネットで築堤の上を走行する列車側面の写真がありましたが、これらの写真は背景に琵琶湖を入れるために側面1両分ぐらいを小さめに写していますが、スリット写真では車体をもっと大きく写すため列車に接近しなくてはなりませんが、高い築堤のためそのまま接近すると列車を見上げるような角度となってうまく撮影できません。今回はここでの撮影をあきらめ湖西線沿線で別の撮影場所を探すことにしました。そして探し出した場所が以下の写真です。撮影地については念のため来年以降撮影場所を訪れて実際に撮影を成功させてからお知らせすることとします。


普通の鉄道写真の撮影であれば、撮影旅行の計画を立て機材を持って出かけるのが普通でしょうが、スリットカメラの撮影の場合、何も調べないで実際に現地に行ってみたところ、いくら探しても撮影できる場所が無くて、結局何も撮影しないまま帰らざるを得ないこともあります。また、普通の鉄道写真の撮影であれば、撮影場所の情報についてインターネットでもその関連の雑誌でもいろいろ出ていて、事前に撮影地の情報を確かめることができます。スリットカメラの撮影でもこの撮影地情報は沿線の概要を知るために必要ですが、スリットカメラで撮影できる場所かということについては、これらの情報では全く知ることはできません。つまり私の場合、スリットカメラの撮影に必要な情報とは、線路脇にフェンスなど障害物が無いか、またあっても撮影上問題ないか、撮影場所が線路より20mから50m範囲内か、複線の場合反対側の線路面が見えるか、左右の見通しは良いかなど一般のカメラ撮影とは大分違うものなのです。一般のカメラと同じなのは現地に到着するまでの道順、方角による順光になる時間帯などがありますのでこれらは必ずチェックしておきます。一般の撮影者とは通常撮影する場所がほとんど違う場所なので、撮影場所が混み合うことは問題になりません。
 さて今回は湖西線の撮影を計画しました。そして実際に撮影に行く前にスリットカメラで撮影できる場所があるか確かめるために事前に湖西線に行くこととしました。インターネットなどの撮影場所の情報によれば、蓬莱-志賀間で琵琶湖をバックに良い写真が撮れるということで有名な場所です。撮影地を紹介する写真で見る限り土手の上を走行する列車の写真が掲載されていて、写真で見る限り線路脇に柵などなく、背後の傾斜地から望遠レンズで撮れそうな気がしました。そこで志賀駅で降車して有名な撮影場所を訪ねてみました。