まずヒガハスとは鉄道ファンなどの間で有名な東大宮-蓮田間の地名を略した鉄道撮影地のことです。今回は事前にこの地を訪れているのではじめての訪問ではありません。また、今回の撮影は某出版社の依頼によりヒガハスでスリットカメラの撮影をすることとなったので、当初から撮影記を書くつもりでデジカメ持参で撮影しました。

 最初に蓮田駅に着いたところからご紹介します。私の場合は宇都宮線の下りを使って来るので、平日でも朝のラッシュの時間帯でも大して混まないでここまで来ることができました。

 駅の改札口の手前に「蓮田駅開業130年記念展示」ということで今年716日に開業130年だそうで写真のようにミニ鉄道博物館なるものが、展示されておりました。これは宇都宮線開業130周年記念行事に合わせたもので、宇都宮線開通と共に開業した駅はみな130年というわけです。

展示物の前を通りトイレに向かいます。撮影地には近くに公園のトイレはありますが、いつも駅に着くと用を済ませます。今日はけっこう日差しが強いので熱中症予防のため次に自販機で飲み物を購入します。

蓮田駅は東口に降ります。西口もありますが行ったことはありません。


 かなり昔ここに来たことがありますが、駅前はかなり変わりました。駅前には大きなロータリーが出来てタクシー乗り場やバス乗り場ができました。


 撮影場所は大宮寄りですので東口に降りて右方向へまだ線路は見えませんが、線路と並行した道路を大宮方面に歩いて行きます。途中交番がありました。この辺は岩槻警察署の管轄ですね。

 しばらく行くと右に下ったところに踏切がある交差点に出ますが、道なりにまっすぐ行きます。

 上の写真の道路を直進して正面の細い路地に入ります。

 ここは車は一方通行のようですが、この細い道を数百メートル直進します。


 細い道の先には右にマンションがあり、下り坂になりますが線路脇の道に出ます。

 坂を下って右に曲がり道なりに行くと線路脇の比較的広い道に出ます。この下には線路下を横断する道路があり上の道路と立体交差になっています。写真ではわかりにくいですが、すぐ右手が線路です。


 このように線路脇の道路に出ます。この道をまっすぐ進めば撮影地です。


 この辺も道路わきに空き地でもあれば、線路がしっかり見えますのでスリットカメラの撮影は可能ですが、道路わきが住宅なので適当な場所がありません。また線路の手前に道路があるので、たまに車が通ることで撮影に支障がでる可能性もあります。

 ついにヒガハスの撮影地に着きました。普通のカメラで撮影する場合、下り列車を狙うのはこの場所で、上り列車を狙う場所は、画面の左に見える木が生い茂っているあたりです。


 今度は下り列車の撮影場所から上り列車の撮影場所を見ています。右の黄色い建物の線路脇でガードレールが見えるところです。田んぼの中にはこの2箇所の撮影場所を結ぶ線路に沿ったあぜ道があります。

 今度は上り列車を撮影する場所に近づき先ほど述べた田んぼのあぜ道から見ています。今は誰もいませんが、上り北斗星が来る日の午前中には林の下の塀に沿って多いときは十数人の撮り鉄たちが三脚を立てて横に並ぶのです。この場所は樹木の日陰になるので長時間居られる場所のようです。この右に曲がる道のあたりで右に向かって撮影すれば、線路まで30m程度で草をよけて撮影できる場所でした。

 出版社の依頼では、先ほどのあぜ道の中ほどから線路に向かって撮影して欲しいというものです。しかし夏季では線路脇に写真のように多くの草が生い茂っています。またこの場所は線路から50m程度あるので私のスリットカメラでは40mが限度で遠すぎてよい撮影場所ではありません。線路により近づくためには、このあぜ道を左方向に移動すれば可能なのですが、そうすると先ほどの写真のような大勢のカメラが構える撮り鉄の人たちの前に出るので、彼らの邪魔となりトラブルとなる可能性が大です。そこでこの撮影場所はあきらめて他の場所を探すことにしました。

 来るとき列車の中からも探していたのですが、ようやく探し当てたのがこの場所です。左の森のようなものが、先ほど上り列車を撮影する撮り鉄たちの撮影場所があるところで、そのすぐ近くに見つかりました。この写真は線路脇から写したもので、撮影場所は道路の中ほどの茂みのあたりです。ここは行き止まりで車も地元の人以外には入りません。


ここは右方向に樹木が生い茂っていて上り列車の見通しがまったく利かないところですが、右側に踏切があるので列車の接近が音でわかります。


新しい撮影場所から線路方向を見た写真です。左方向に川と鉄橋があるのでここはゆるい上り坂となっていて、何よりも線路が高いので草に邪魔されず撮影できるのが良いところです。ここでは下り列車も上りのレールで少し車輪が隠れますが十分撮影できる場所です



 先ほどの線路脇を拡大した写真です。レールが良く見えているのがお分かりいただけると思います。また、真横撮影する場合、線路の向こう側にフェンスがあるのでカメラを向ける目印にし易い場所であることでもうれしいです。

列車が通過中の写真ですが、車輪まで良く見えているのがお分かりいただけると思います。さて撮影場所を探せたので、これからスリットカメラの撮影準備を行いますが、ブログが長くなったのでここで撮影地探しのレポートはひとまず終わりにして、これからの写真や説明については後日に別のブログで行いますので、お楽しみにお待ちください。